導入事例

東亜電気工業株式会社 様(基幹システム連携編)

基幹システムのアラーム情報との連携により、全社のリスク管理強化を実現!

基幹システムと連携して、必要なアラーム情報を必要な人にプッシュ配信。
アシストメッセージ連携により、現場担当も経営陣もリスク管理が格段にレベルアップ。

東亜電気工業様はPOWER EGG導入の翌年、基幹システムの再構築に着手されました。そして同時に、2004年9月からワークフロー機能を用いて、基幹システムとのアシストメッセージ連携を開始。
それにより、業務上のリスク情報を必要な人にプッシュ型で配信し、迅速な業務処理とリスクの未然防止を実現されました。
そして2005年11月からは、基幹システム内の売上情報や計画達成度合情報がコーポレートナビに日々表示される、という形で連携し経営モニタリングも可能になりました。

基幹システム連携検討の背景・選択のポイント

基幹システム連携への経緯

それまでは必要な情報が「基幹システムに入らないと見れない」「基幹システムから帳票を出さないとわからない」「基幹システムを使う事務方から指摘されないと気づかない」といったもどかしさ、面倒臭さがあり、迅速な業務処理に支障をきたしていた。

また経営サイドにとっても、ふだん自ら基幹システムに入ることはあまりないので、売上データ・与信データがタイムリーに見れないため経営判断に遅れが出やすい、という問題が生じていた。

選択のポイント

POWER EGGのワークフロー機能を用いて基幹システムと連携し、基幹システム内の情報がアシストメッセージという形で、その情報を必要とする人に、見なければならないタイミングでプッシュ型配信される・・・。この機能が、「それぞれの担当レベルで基幹システムの情報をタイムリーに把握したい」という同社のニーズにマッチした。

毎日出社するとすぐに立ち上げ、1日中たびたび見るナビビュー画面に必要なアシストメッセージが表示される。各担当はもちろん管理職や経営陣も、いちいち基幹システムに入いることなく、それぞれの責任に応じた仕事が効率よく行えるようになった。

運用前の課題とPOWER EGGによる解決

アシストメッセージ一覧としては「赤字受注」「与信限度額オーバー」「未出荷警告」「未入荷警告」「移送依頼」などがあり、担当それぞれの業務と基幹システムの密接な結合を促している。

<アシストメッセージ連携画面>
アシストメッセージ連携画面
アシストメッセージ連携画面

1)赤字受注の抑止 [部門責任者、営業担当、事務担当]

運用前の課題

  • いままでは赤字受注があっても、経営サイドはすぐに気付けなかった。
  • 営業から指示されたら、アシスタントはそれが赤字受注でも仕入れ注文書を作成した。
  • だから適正な利益確保に不安があった。

POWER EGGによる解決

  • 赤字受注となった未承認の受注件数を、得意先、営業担当毎に件数集計し出力する。
  • いまでは必要な発注を行おうとしても、それが赤字受注案件なら、「赤字受注」のメッセージが上長に届き、「なんで赤字なのに受注しているのか?」と指摘を受ける。上長がクリック(承認)しないと仕入れの注文書が発行されず、受発注が成立しない。

2)与信限度額オーバーの警告[部門責任者、営業担当、事務担当]

運用前の課題

  • 与信限度額を超えている取引でも、上長が気づかず承認してしまうことがあった。結果、回収不安の問題が生じていた。

POWER EGGによる解決

  • 与信限度額をオーバーした未承認の受注件数を、得意先、営業担当毎に件数集計し出力する。
  • いまでは「与信限度額オーバー」のメッセージが上長に届き、上長がクリック(承認)しない限りその受注は認められない。

3)未出荷警告・未入荷警告[営業担当・入力担当]

運用前の課題

  • 未出荷・未入荷情報が放置されていた状況であり、対処が後手になっていた。

POWER EGGによる解決

  • 未出荷・未入荷の対象を明細毎に出力する。
  • 基幹システムには「出荷=売上」として入力される。だから納期が到来しているのに売上に関するメッセージが届かないと、未出荷であることがすぐわかる。

4)移送依頼(拠点間在庫移動)の確実化[移送依頼入力時に指定した依頼先担当]

運用前の課題

  • 別の拠点に連絡して、そちらにある在庫の移送を依頼しても「誰が責任持って移送処理するのか」明確でなかった。だから手配漏れがあった。

POWER EGGによる解決

  • 移送依頼入力し、移送受付入力がされていない依頼に対して、移送先担当へ依頼情報を表示する。
  • Eメールの「to」と同じ要領で、「だれ」に移送依頼したかが明確になった。アシストメッセージで「移送依頼があります」と画面表示されるから、依頼を見逃さないし忘れない。

システムの内容/特色/運用ポイント

1.ナビビュー画面にアシストメッセージを表示

それを見なければならない然るべき人に、必要な情報が基幹システムから即時にプッシュ型で配信される。処理を行わなければ、このメッセージは消えない。

2.コーポレートナビに経営情報を表示

売上や計画達成に関する情報が、基幹システムと連携してコーポレートナビに表示される。だから売上や利益がすぐわかり、経営モニタリングがしやすい。もちろんログイン情報により、"見てもよい人に見るべき"情報が表示される。

3.新規取引(口座開設)申請

新規取引口座は所属長他、管理本部-関係者の承認を経ないと開設されない。その申請はまず基幹システムに登録されるが、それがワークフロー機能を用いて申請依頼メッセージとして上長、関係者に回り、迅速に処理される。従来、この申請手続きは紙ベース(申請書)で郵送され、早くても承認に1週間はかかっていた。

POWER EGGの導入効果

・経営者様のご評価

『経営モニタリングができる!』
『粗利益安定化につながる!』

基幹システム連携でコーポレートナビに売上などの営業数字が表示される。だから「経営モニタリングがしやすい」と社長の評価が高い。赤字受注や与信限度額オーバーに歯止めをかけられるので、利益の安定化効果が大きい。

・利用者様のご評価

『いちいち基幹システムに入る必要がない!』
POWER EGGを立ち上げれば、いちいち基幹システムに入らなくても、自分に必要な情報を確認できる点が手軽で好評。

・情報システム担当者様のご評価

『基幹システムを見る人のお守りが減った!』
営業担当など、基幹システムに熟知していない人でも必要な情報が届くので、「これどうやって見るの?」などの問い合わせに対するお守り手間が減った。現場の意見を聞いて、まだまだもっと便利なメッセージ連携ができそうな期待感がある。

今後のPOWER EGG活用について

鈴木氏:"メッセージ連携できるPOWER EGGって、結構便利じゃないか"というのが、社長はじめ私たちの素直な実感です。現場からも"こんなことできないの?"なんて要望がよく出てきます。コーポレートナビの棒グラフに数字を付けたのも、実は常務のアイデアなんですよ。
いまは出社したらすぐPOWER EGGを立ち上げ、アシストメッセージも当たり前のように見ています。基幹システムをいちいち覗くことは随分減りました。便利ですね」「今後は、例えば移送依頼などで、インターネットのようにそのメッセージに指マークが付き、クリックすると基幹システムの該当画面に飛ぶといったように、使い勝手の良さも更に強化して行きたいですね。

経理部・次長 鈴木 由彦 様
経理部・次長
鈴木 由彦 様

企業プロフィール

東亜電気工業株式会社様

創業 1947年
所在地 東京都千代田区
年商 506億円(平成21年2月期)
従業員数 400人
拠点数 ・国内本支店:18拠点
・海外:13拠点
主な業務 電気・電子材料および部品の卸売業

導入時期・その他

POWER EGG 導入時期
2003年1月
POWER EGG Ver1.6導入
2003年9月
POWER EGG Ver1.6稼動開始
2009年8月
POWER EGG2.0にバージョンアップ
取材ご協力者 経理部・次長 鈴木 由彦 様
企画部・部長代理 亀井 稔 様