Oracle Java8 公式アップデート終了後の POWER EGG の対応につきまして

最終更新日:2019/08/02

 Oracle社が提供している Java SE のサポートポリシーが大きく変更され、Oracle Java8 の商用向け公式アップデートは2019年1月で終了となりました。それにともなうPOWER EGGの対応方針につきまして下記の通りご案内いたします。

1.Javaサポート方針の変更につきまして

Oracle社が提供している Java SE のサポートポリシーが大きく変更されました。

変更ポイントOracle Java8Oracle JDK11 以降
ライセンスの違い 無償で配布・利用可能 有償(本番運用で使用する場合はOracleからのライセンス購入が必要)
サポート期間 2019年1月でサポートが終了
JDK11の場合
・通常サポート:2023年9月まで

Oracle社が告知している詳細情報については、以下を参照してください。
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/eol-135779-ja.html

2.POWER EGGの対応方針

(1)サーバで利用しているJava

POWER EGG サーバでは、Oracle Java8 を継続利用します。

理由 これまで、Oracle Java8 に起因している障害が発生していないため
追加コスト 発生しません
留意事項 APサーバに GlassFish をご利用のお客様の場合、Oracle Java8 に問題が発生し、弊社で解決できない場合は、富士通製の Java で動作する Interstage(有償)に切り替えていただく必要があります。
なお、Interstage は、今後5年以上サポートされる予定です(2019年3月時点)。

(2)クライアントPCで利用しているJava

クライアントPCでは、以下の機能で Java を利用しています。

PCリマインダー、組織図、ファイル添付アプレット(Ver2.9、Ver2.8c、Ver2.7 自治体版のみ)、バッチクライアント(MIU等におけるバッチ処理機能)、データインポートツール

弊社では、ファイル添付アプレットを除くクライアント機能を、無償 Java 製品・有償 Java 製品双方で動作するよう製品の改修を行います。

※ファイル添付アプレットは、POWER EGG がサポートするブラウザ(FireFox,Chrome)が Java アプレットをサポートいたしませんので、有償・無償に関わらず今後対応はいたしません。「html5ファイル添付」並びに「ファイル選択でのファイル添付」への変更をお願いいたします。

※パッチクライアントはPOWER EGG3.0 Ver3.0cから追加された機能です。

下記をご確認の上、"無償 Java 製品利用" か "有償 Java 製品利用" のどちらかを選択してください。

無償 Java 製品利用の場合有償 Java 製品利用の場合
利用 Java 製品 AdoptOpenJDK Java8 Oracle Java8
サポート期間 2023年9月まで予定されています。
詳細は ※1 をご参照ください。
2022年3月まで予定されています。
詳細は ※2 をご参照ください。
追加コスト 発生しません 発生します
価格については、※2 をご参照ください。
Java 製品購入手続き 不要です お客様にてOracle社と契約手続きを行ってください。手続き方法等はOracle社にお問い合わせください。
パートナー様(お客様)の作業 POWER EGG への修正版の適用(サーバへのパッチ適用) POWER EGG への修正版の適用(サーバへのパッチ適用)
お客様の作業

対象クライアント毎に以下を実施してください。
①POWER EGG から修正版クライアント製品をインストール
②設定および動作確認
なお、修正版クライアント製品インストール時に Java 製品も同時にインストールされます。

クライアント毎の作業手順については、下記「3.ご説明資料」の「POWER EGG Java クライアント 機能マニュアル」をご確認下さい。

対象クライアント毎に以下を実施してください。
①有償Javaをインストール
POWER EGG から修正版クライアント製品をインストール
設定および動作確認

クライアント毎の作業手順については、下記「3.ご説明資料」の「POWER EGG Java クライアント 機能マニュアル」をご確認下さい。

留意事項 AdoptOpenJDK Java8 の開発元 は、OpenJDK コミュニティよりソースを入手し、バイナリファイルを生成すると考えられるので、Oracle Java8 と同一のソースでバイナリが生成される見込みです。ただし、オープンソースソフトウェアであるため、何らかの理由により、脆弱性の問題が対応されない等の問題が発生した場合は有償 Java 製品に切り替えていただく可能性があります。
対応 POWER EGG 製品
2019年3月時点でメインサポート中のバージョンについて、修正版クライアント製品を提供いたします。
メインサポート終了製品については、最新版へのバージョンアップをお願いします。

<メインサポート製品(2019年3月時点)>
 POWER EGG3.0 Ver3.0c
 POWER EGG2.0 Ver2.10c、Ver2.9、Ver2.8c、Ver2.7自治体版
 ※Ver2.8以前の製品は、2018年8月以前にメインサポートが終了しています

*POWER EGGのサポートポリシーについては、以下を参照下さい。
 上記より、"製品サポート期間とサービス内容について" をクリックしてください。
対応する機能 PCリマインダー、組織図、バッチクライアント(MIU等におけるバッチ処理機能)、データインポートツール
修正版製品入手方法 POWER EGG に適用する修正版製品は、パッチとして提供予定です。
ご提供時期については、下記の「(3)修正版クライアント製品の提供予定」をご参照ください。
修正版製品の提供を開始いたしましたら、弊社よりご案内いたします。
ご案内内容を確認いただき、パッチの入手や適用については、販売代理店にご相談ください。

※1:AdoptOpenJDK サポート期間掲載ページ
https://adoptopenjdk.net/support.html

※2:Oracle Java サポート期間、価格掲載ページ
https://www.oracle.com/technetwork/jp/articles/java/ja-topics/jdk-release-model-4487660-ja.html
https://www.oracle.com/technetwork/jp/java/javaseproducts/overview/javasesubscriptionfaq-4891443-ja.html

(3)修正版クライアント製品の提供予定

製品提供予定時期
POWER EGG3.0 Ver3.0c
2019年8月2日
Ver3.0cサービスリリース3の中に含める形で提供
POWER EGG2.0 Ver2.10c 2019年8月6日
・修正パッチ6の中に含める形で提供
POWER EGG2.0 Ver2.9 2019年8月6日
・修正パッチ6の中に含める形で提供
POWER EGG2.0 Ver2.8c 2019年8月20日
・修正パッチ7の中に含める形で提供
POWER EGG2.0 Ver2.7 自治体版 2019年8月23日
・修正パッチ9の中に含める形で提供

・提供時期が確定次第、詳細をご連絡いたします。

3.ご説明資料

資料名目的資料ダウンロード
Oracle Java 有償化対応パッチ 説明資料 POWER EGGでの対応方法を説明した資料です。

PDF 形式ファイル

POWER EGG Java クライアント機能マニュアル

サーバにパッチを適応後、修正版クライアント製品を利用するには、利用するクライアントPCごとに設定作業が必要になります。クライアントPCでの設定手順並びに修正版クライアント製品の利用方法を説明した資料です。修正版クライアント機能を利用する前に必ずお読みください

PDF 形式ファイル

■変更履歴

2019/08/02 説明資料を更新。
       修正版クライアント製品の提供予定時期を更新。
2019/05/31 説明資料を掲載。
       修正版クライアント製品の提供予定時期を更新。
2019/04/16 有償 Java 製品利用の場合の「お客様の作業」を変更。
       修正版クライアント製品の提供予定時期を更新。
2019/03/19 無償 Java 製品利用の場合のサポート期間を訂正しました。
2019/03/12 初版掲載。