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DXを成功に導く3ステップ vol.1

DXの第一歩はハンコレス・ペーパーレスから

多くの企業でデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが加速しています。ビジネスのデジタル化が進む中では、DXに成功した企業が勝ち残ることは明らかです。しかし現場では、「DXに取り組む時間が取れない」「どうやってDXに取り組むのかわからない」「DXを進めているが効果が出てこない」というケースが多いのではないでしょうか。そこで当社が提供している業務改革を支援するツール「POWER EGG」の約1500社に及ぶユーザー企業から見えてきた、DXを成功させるコツを3回にわたってお伝えします。

DXが上手くいかない
本当の理由はどこに

多くのユーザー企業にお話を伺った際、DX推進メンバーからまず挙げられるのが、「今の業務で手一杯で、DXに取り組む時間がとれない」という声です。

しかし、時間がとれないことが問題なのではなく、「仕事をこれ以上増やしたくない」「失敗したらどうしよう」などと消極的になっていることが問題ではないでしょうか。

そこには、失敗できない組織文化や異なる意見を言えない組織文化に縛られていることが問題になっているケースもありますが、問題の本質は、社内に変化に対する強い抵抗勢力がいたり、経営者も心のどこかで「今のままでよい」と思っているからではないでしょうか。それではDX推進メンバーも思うように活動ができず、表面的なデジタル化だけで終わってしまいます。

「業績は悪くないのだから、今のままでよい」と考えていたとしたら、DXができないどころか、時代の変化に取り残されてしまうでしょう。

確かに、DXは簡単には実現できません。組織文化を変えるにはそれなりの時間が必要ですし、初めてのことですから、過去の成功体験もなく自信がないのも当然です。そこでお勧めしたいのは3つのステップを踏んで「できるところからDXを進める」ということです。

第1回目の今回は、DXを進める3ステップをご紹介し、さらに具体的にDXの第一歩を踏み出すためのポイントについて解説していきます。

>ディサークル株式会社 業務改革ラボ 所長、慶應義塾大学大学院 経営管理研究科修了、中小企業診断士 関戸紀仁
ディサークル株式会社 業務改革ラボ 所長
慶應義塾大学大学院 経営管理研究科修了
中小企業診断士 関戸紀仁

DXへの取り組みは
3つのステップで

DXの3ステップとは、社内向けの業務DX、顧客向けの事業DX構造DXです。(図1)

(図1)DXの3ステップ
(図1)DXの3ステップ

業務DXは、社内の業務をデジタル化することです。デジタル化によって業務の生産性が上がり、余剰時間が生まれ、コストが削減されます。これが成功体験となり、自信が生まれることで、次の一歩を力強く踏み出せるようになります。

2ステップ目の事業DXとは、現状の事業(ビジネスモデル)をデジタル化することです。例えば銀行がネットバンキングというデジタル化を取り入れたように、新しい価値を顧客に提供できます。

3ステップ目の構造DXでは、デジタルの世界で新しいビジネスモデルを構築していきます。当然、難易度は高いですが、これまでにない独自の価値を顧客に提供できるようになります。

企業によっては事業DX構造DXを並行して進めているところもありますが、この3ステップを明確に分け、一つひとつ順番に取り組むことが、DXを成功させることになります。

第1ステップでは業務DXにしっかり取り組んで、余剰時間を創出し、コストを削減することが重要です。創出した時間を継続的な業務DXに当てることもできますし、自社の価値を見極めるための顧客ヒアリング、経営やITの知識の習得やディスカッションに当てることで、事業DX構造DXという顧客価値の向上につなげることができます。

また時間の創出やコスト削減という「成功体験」は、やればできるという自信を社員にもたらし、変化を歓迎する組織文化として確立されていきます。

第1ステップでは、継続的な業務DXにより成功体験を積み重ねていくことが大きなポイントですが、ゴールは次の第2、第3のステップへと踏み出すことです。

ペーパーレスだけでも
大きな効果につながる

第1ステップの業務DXで余剰時間を創出し、コストを削減し、成功体験を積むために、まず取り組んでいただきたいのは「ハンコレス」と「ペーパーレス」です。簡単ではないことですが、面倒くさがらずに順番を追って取り組めば必ず成功できます。

ここでは実際に社内業務100%ペーパーレス化を実現した企業のプロジェクト推進事例を参考にして、5つのステージで考えていきます。

続きは下記のフォームよりお申し込みください

フォーム送信完了後、「DXを成功に導く3ステップ(vol.1~3)」の各資料ダウンロード画面が表示されます。

このような方におすすめです。
・DXのやり方を知りたい方
・DX推進をしている方
・ペーパーレスのやり方を知りたい方